ソニーのコンパクトデジタルカメラ Cybershot DSC-WX1のレビューです。
急遽ドイツ出張が決まって、Nikon D300を持って行くわけにもいかず、コンデジを購入することになったため
裏面照射CMOS搭載で高感度に強いという話題の機種を選んでみました。
パナソニックDMC-ZX1と最後の最後まで悩みましたが、最終的な決め手はデザイン。
全体的に性能はZX1の方が良さそうですが、私の中ではデザインはとっても重要。デザインが気に入らないとやっぱり買えないです。
それ以外にもスイングパノラマや手持ち夜景モードなど、デジイチには無い面白そうな機能がいろいろあるのも大きな選択理由。
パナソニックは性能はいいと思うんですが、デザインがカッコ悪いんですよね。まぁこのへんは個人的主観なので一概には言えないですけど。
同じ裏面照射CMOSであるExmor Rを搭載したDSC-TX1とも悩みましたが、タッチパネルの操作性が良くなかったのでやめました。
この機種、背面照射型CMOSの他にも以下のような特徴があります。
・ 広角24mmからの光学5倍ズーム
・ ソニーGレンズ搭載
・ 高速連射10コマ/sec
・ スイングパノラマ撮影モード
・ 手持ち夜景撮影モード
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まずパッケージは非常にコンパクト。
そして中は梱包がとっても簡素です。本体と充電器のみ最低限保護してありますが、電池とケーブルはむき出しのまま無造作に入ってました。
普通ならそれぞれ個別にビニールに包まれているんでしょうけど、そういうのも一切排除されて、とってもエコな梱包となってます。
最初は少々驚きましたが、このご時世こういう無駄のないものはいいと思います。
付属品は本体、ストラップ、充電池とケース、充電器、接続ケーブルです。
写真には写ってないですが、マニュアルとユーティリティが入ったCDも付属しています。
ストラップは最初から本体に装着されてました。
接続ケーブルは専用コネクタに、USB、ビデオ出力が一体になっています。USBは汎用の方が良かったかな。ちょっと不便ですね。
本体はオーソドックスなデザインながら、ソニー製品らしくセンス良く仕上がってます。
液晶は高解像度の液晶ではなく普通の液晶です。
背面もごくごくオーソドックスな配置ですね。ボタンは小さいながら操作性はまずまず。
上面は電源ボタン、シャッターボタン、連射設定用のボタンです。
連射設定用のボタンがこんな所にあるのは珍しいです。
この機種、最高連射速度が10枚/secということでそれを簡単に使えるように、この場所に独立してボタンがあるんだと思います。
そしてExmor Rのロゴがさり気なく印刷されてます。
底面はバッテリーとメモリーカードスロットのフタと三脚用のネジ。そして、ケーブル接続用のコネクタがあります。
三脚用のネジが金属製なので安心感がありますね。
サイドは、ストラップ用の金具があるのみ。
ストラップ取り付け位置は、縦にも横にも重心がニュートラルになる位置にあるようで、ネックストラップでぶら下げても変に傾いたりしません。
バッテリーとメモリーカードスロットは同一の場所になってます。
メモリカードはもちろんソニーなのでメモリースティックです。
デザインや操作性には非常に満足してます。
携帯性も携帯電話+アルファ程度の重さなので、ポケットやカバンに忍ばせられるのもいいですね。
起動時間も1秒程度と素早く撮影が開始できます。
そして、画質なんですが、まずは一応、作例。
姫路に行く用事があったので、姫路城の近くで少し撮影してみました。
すべて撮って出し画像です。
すべてカメラ任せのお任せオートで撮影してます。クリックすると生データになるのでちょっと画像が大きいです。
さて、肝心の画質ですが・・・厳しい見方をすればケータイに毛が生えた程度の画質。
極小センサ搭載のコンデジなのでこんなモノかもしれません。その辺他に比較対象がないので何とも言えませんが。
たぶん私の基準がD300の画像になってしまってるので、非常に高い気がしなくもないです。
そこまで求めてるわけではないんですけどね。もう少し何というか・・・
もう少し具体的にいうなら、全体的にアンダー気味でコントラストもあっさりな感じです。
そして画像に切れがないです。縮小してもぼんやりした画像なんですよね。
コンデジならデフォルトでもう少しメリハリのある画像の方がいいと思うんですが・・・
アンダー気味のセッティングになっているのは、高輝度、高コントラストな背面液晶やテレビ画面で
綺麗に見えるセッティングになっているのかもしれません。背面液晶で見ると、特にアンダーなのが気にならないので。
コントラストや明るさ、シャープネスなどの設定が変更できれば良かったんですが、この機種には付いてませんでした。
画質はあれなんですが、スイングパノラマ機能は今までにない感覚で撮影していてとっても楽しいです。
スイングパノラマは、カメラを横や縦方向に振るだけでパノラマ写真ができあがるというモノ。
つなぎ目も場合によっては見える場合があるんですが、さほど気になることはないです。
そして手持ち夜景モード。
手持ち夜景モードは、早いシャッタースピードで連射した写真を、自動で一枚の写真として合成してくれます。
左が手持ち夜景モードで、右がISO1600で撮影した写真。
手持ち夜景モードで撮った写真は、ややぼんやり画像になってますが、ノイズが無く手持ちとは思えない画像になってます。
ISO1600もセンサーサイズを考慮すると結構頑張ってますけどね。
まだ、それほど撮影したわけではないですが、高感度画像はそこそこ良い感じです。
しかし低感度画像はう~んという感じですね。
画質は残念な感じですが、スイングパノラマや手持ち夜景モードは良くできてます。
特にスイングパノラマは撮影してて楽しいです。スイングパノラマ専用機として考えてもいいと思えるぐらい(^^;
画質に関しては予想以上にアレだったので、かなり酷評になっていまいましたが、
高感度でもそこそこ撮影できるのと、搭載されている機能は斬新ですが実用的なので、メモ用のカメラとしてなら良いカメラだと思います。
まぁ画質に関しては人それぞれ許容範囲が違いますし、私の中では残念と言うだけで
他の人から見れば問題なかったりするので、その辺は個々で判断して欲しいところです。
まだそんなに撮影してないので評価を下すにはまだまだ時期尚早な気がしますが、私の中では買い替えも視野に入れて考えていたり(^^;
私の場合マイクロフォーサーズぐらいでないと、コンデジじゃどの機種を選んでも満足できない気がしますが。